コードチェンジは2つのコード

前回の「Emコードをさらに覚えるとほぼ完成?」のつづきだ。

C調つまりハ長調で登場する主なコードというものを一通り覚え、それを弾き続けていた。

すると、お兄さんがいきなり説明をし始めた。

「コードチェンジは常に、今のコードから次のコード、という変化だからね。」と言う。

突然の説明に最初は戸惑ったが、よくよく考えると「それはそうだな。確かに。」と思った。

「あるコードを弾いて、次のコードに移る。その繰り返しの結果、曲になるよね。」とお兄さんは続け、

「アコースティックギターを弾く上ではコードはとても重要で、多くのいろんなコードがあるけれど、いろんなコードのコードチェンジをひと通り弾いて、それに慣れてしまえばかなり弾けるようになるよ。」と言う。

なんだか分かるような分らないような、不思議な説明だった。

でも先ほど、「戦争を知らない子供たち」をつっかえつっかえ弾いていたときに、偶然にもそのことを感じていた。

つまり、「CからAmへのコードチェンジは、5弦3フレットにある薬指を3弦2フレットに移動させる」とか、「AmからDmへは、2弦と4弦の人差し指と中指の形をキープしつつ、そのまま1弦と3弦に移動させ、小指を2弦3フレットに」といった感じだ。

こういった、コードチェンジのパターンを体験し、慣れてしまえばいいということなんだろうと思った。

組み合わせは無限

さらにお兄さんは続ける。

「コードとコードの組み合わせはもちろん無限にあるよね。」と。

確かにそうだ。CだのFだのG7だのAmだの、もっともっといろんなコードがあって、10個も20個もあるいはその何倍ものコードがある。

そしてそれらコードの組み合わせはもう、無限にあることだろう。

それでも、ひとつひとつ、コードの切り替わりを地道に弾いていけば、慣れ親しんでいける気がした。

ただ非常に長い道のりのような印象もあったが。

「でもね・・・」さらにお兄さんは話し続けた。

「ある程度の決まったパターンがあるんだよね。コードチェンジって。そんなに多くないんだよね。」と補足した。

それぞれに表情がある

お兄さんが言うには、コードは数多くあるけれども、考えられる全ての組み合わせパターンを覚える必要はないそうだ。

それを聞いて少し安心した。無限にあるわけではなさそうだ。

さらには、コードチェンジの出現パターンというのもあるという。

「コードチェンジは2つのコードの切り替えだけど、コード進行というのもあるんだよ。」とお兄さんは言う。

「さっきの、C → Em → F→ G7 というのも一つのコード進行パターンだよね。」と続けた。

なるほど、コードが次々と進んでいく流れを、「パターン」として認識すれば、そのようなパターンを覚えていけばいいのだろう。

覚えるというより、慣れていくらしい。

「もっといろんな曲を弾いて行くと、コード進行の表情なんかも分かってくるよ。」とさらにお兄さんが補足したが、今の時点ではあまりピンと来なかった。

つづきは「いろいろなコード進行」へ

 
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