Dメジャーと言う音階とは
前回の「C調以外のキーを考える」のつづきである。
いままで慣れ親しんだC調、つまりCメジャー音階に対して、D調、Dメジャーという音階を習った。
なんだか混乱しそうだったが、要するに「ドレミファソラシド~」というような響きを、Dの音つまりレの音を基準にしてできた音階、ということだ。
ただしかし、その響きを出すためには、3番目の次と7番目の次に半音を持ってこなければならない。
そのために然るべき場所にシャープを付けて、間隔を調整する。
そういうことだと解釈した。おおかた間違ってないだろう。
たまたま、D調では「ファ」と「ド」にシャープが必要と。
ただ、だからD調の楽譜、五線譜の先頭にはファとドにシャープがある、ということを理解できたのは、ずっとあとになってからだ。
キーの考え方はそれが基本
「つまり、キーっていうのは、何の音が基本になっているか、ということなんだよ。C調ならドの音が基本だったでしょ。D調ならレが基本、ね。じゃあ、G調だったらどう?」と、お兄さんが質問してきた。
「Gということは、CDEFG、つまり、、ドレミファソだから、ソだ。」と返答した。
「そうだね。ソの音。ソの音が基本になっている音階がG調だよ。」とお兄さん。
「でもまたシャープとか付くんでしょ?」と質問してみた。
「そう。ソラシドレミファソに対して、間隔を整える。そうすると、やってみるとわかるけれど、実はファにシャープを付けるだけで済むんだ。」とお兄さんが続けた。
なるほど、基本になる音が決まって、間隔を調節したらメジャーキーになる、と。たまたま、G調ではファのシャープ、という調整だけでいいわけか。よくわかった。
「そんな感じでAの音を基本にしてみたり、Eの音を基本にしてみたりして、間隔調整をすればいいだけなんだよ。ただ、いきなりいろいろは難しいので今回はD調を例にしてみたけど、これでスリーコードを考えてごらん。」お兄さんがまた尋ねてきた。
D調のスリーコード
いままでさんざん、スリーコードはC調で親しんできた。
そう、C、F、G7だ。Fコードはまだまだ簡易コードだが、この3つのコードはだいぶ弾きなれてきた。
でもD調のスリーコードってどうなるんだろう。よくわからなかった。
「さっきのこの音階表を見てみよう。」といってさっき書いたD調の音階表を見せてくれた。
1 2 3 4 5 6 7 8
D E F G A B C D
レ ミ ファ# ソ ラ シ ド# レ
「ところで、C調の音階を復習してみよう。書いてごらん。」とお兄さんが言った。
同じような感じでC調の音階を書いてみた。
1 2 3 4 5 6 7 8
C D E F G A B C
ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド
これだ。
「実は、スリーコードっていうのは、この「1」と「4」と「5」のアルファベットを使ってるでしょ。」とお兄さん。
なるほど、確かにそうだ。
「ちょっとわかりづらいから①、④、⑤で表現するね。そうすると、Cは①、Fは④、G7は⑤7、と書けるよね。」
おぉ、確かに。ちょっと感心した。
「この①、④、⑤7、っていうのがスリーコードなんだよ。たまたまC調の音階で当てはめればC、F、G7になるだけ。じゃあD調ではどうなる?」とお兄さん。
「えーと、D調では①がDだから、④が・・Gで、⑤7は、、A7だ!」と答えた。
「そうそう。そうなるよね。」とお兄さんが笑い顔で答えてくれた。
「なるほど!」と思わず口ずさんでしまった。
「今日は詳しくやらないけど、帰ったらコードブックでそれぞれ調べてごらん。D、G、A7を。こんな音だよ。」とお兄さんが言うと、ギターで弾いてくれた。
うん、確かにスリーコードの音の響きだ。なるほどー。まだすぐ忘れそうだが、とりあえず理解はできた。
つづきは「アコギで弾きやすいキーは?」へ
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