※筆者の「ギター上達ストーリー」です。この記事からお読みください!! 

ギターを始めたきっかけ

ギターを始めたいと思う時というのは、普通はどういう状況なのか。

自分自身は、これまで長いことギターを弾いてきて、始めた頃の記憶はもはや薄れかけている。

でも、そもそもどうしてギターを始めたのかを考えていくと、その答えはいろいろと浮かび上がってくるものである。

「テレビで歌手が演奏しながら歌っていた」

「学園祭のライブでカッコよくギターを弾く友人を見た」

「街中で生演奏する人がギターを上手に弾いて歌っていた」

いろいろあると思う。
自分の場合は、いとこの存在が大きかった。

いとこのお兄さん、お姉さんがいたわけだが、二人とも軽やかにギターを弾いていたのだ。

軽やかにギターを弾くお兄さん達

本当に「軽やかに」という表現がふさわしかった。

親戚の家に連れて行ってもらった時に、その衝撃は始まった。

白木のボディーがつややかに光るフォークギターが2本。

お兄さんとお姉さん、それぞれ1本ずつ、少し形のタイプは違っていたが、自分が生まれて初めて目にする生ギターだった。

今は「アコースティックギター」と呼ばれることが多いかもしれないが、当時は「フォークギター」と呼んでいた。

本当にその表面がきらきらと光っていたのが印象的だった。

また、「思ったより大きい」というのも、ギターを初めて見た時の感想であった。
そして、歌の歌詞とギターの和音を示す記号(コード)が書かれている本を見ながら、二人はギターを爪弾き、歌う。

お姉さんはアルペジオ、つまりギターの弦を順番に1本ずつ弾く奏法だが、なめらかに和音を奏でていく。

お兄さんは同じく弦を1本ずつであるが、よりリズミカルに、少し独特の弾き方で弾いていた。

あとでその弾き方が「スリーフィンガー奏法」だと分かったわけであるが、とにかく上手だった。

とにかくカッコイイ

当時流行していた曲や、昔から親しまれてきたフォークソングの数々、そして学校でも習ったことのある童謡までも。

ページをめくっては歌い、またページをめくる。

時々、「あ、いけね」と間違えてつっかかるのだが、それすらも格好いいと感じた。
こんな親戚からの、圧倒的な音楽ショックを受けたものだから、当時小学生だった自分は、本当に「すごい」と思うしかなかった。

「すごい」「ギターを弾いている」「かっこいい」「上手い」いろいろと言葉が思い浮かんできた。

と同時に、当然のことながら「自分も弾いてみたい」「やってみたい」とすぐに思った。

昔から何でも「やってみたい」と思う性格であった自分には、今回もその衝動を押さえることができなかった。

そして、少しの間「にわかレッスン」が始まったわけだ。

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