Cのコードは「ドミソ」

前回の「ギターをとにかく鳴らしてみる」のつづきである。

ギターは右利きならば、左手の指で弦を押さえて音を作り、右手で音を鳴らす。

しかし左手で1本も弦を押さえていなくとも、右手で弦を弾けば弾くことができる。

ただ、やはり基本となるコードを押さえることで、聞いていて心地よい和音が鳴るわけだ。

お兄さんとお姉さんに、最初に習ったコードはC(シー)というコードだった。

これは小学校でも学ぶ「ド・ミ・ソ」の和音だという。

お姉さんが弾いているのを聞くと、やはり綺麗な和音として聞こえた。

フレットがギターの音を決める

このCというコードは実際には、左手の指は3本使う。

ギターの、指で押さえる部分は「指板(しばん)」とか「フィンガーボード」と言うそうだ。

そして指板にいくつも設置されている「縦の細い金属」が「フレット」という。

特定の弦の、特定の部分を左手の指で押さえると、そのすぐ右隣のフレットが効いて、押さえる前より音が高くなる仕組みだ。

前に習ったが6本の弦は、6弦「ミ」、5弦「ラ」、4弦「レ」、3弦「ソ」、2弦「シ」、1弦「ミ」である。

例えば、2弦は「シ」なので、2弦の1フレット目を左手の人差し指で押さえると、1フレット分は「半音」なので、半音だけ音が上がって「ド」となる。

つまり、ギターのしくみは、無数にある「縦の細い金属の棒」つまり「フレット」が、音を決めていることになる。

特定のフレットを有効にするには、左手の指で、そのフレットのすぐ左の部分を押さえる、というわけだ。

だから、2弦の1フレットを有効にするには、左手の人差し指で、2弦の1フレットのすぐ左隣を押さえればいい。

単純にこの行為を「1フレットを押さえる」と言うことも多いとか。1フレット目を有効にする意味からだそうだ。

2弦の2フレットを有効にすれば、さらに半音上がって「ド#」、同じく2弦の3フレットを有効にすれば「レ」となる。

ちなみに、ギターの弦をねじ巻きのように巻いている部分から、指板に移行する部分で、指板の左端に位置する白いプラスチックの部分を「ナット」というらしいが、これは「0フレット」と言えるだろう。

何も押さえないでギターの弦を鳴らしたとき、「開放弦を鳴らす」と言ったりする。

そしてこの開放弦を鳴らした時には、ナットの部分が音を決めているということになるわけだ。

そんなような説明をお兄さんからしてもらった。

とにかくCのコードを押さえてみる

ギターを持たずに理屈を考えるとややこしいけれども、実際にギターを見ながら説明を受けるとなんとなく理解できた。

とにかくまずは「Cのコード」だ。

教えてもらったのは、まず先ほどの「2弦の1フレット」を人差し指で押さえる。これが「ド」に。

そして「4弦の2フレット」を中指で押さえる。4弦は開放弦が「レ」なので、2フレット上がると半音2つ分で「ミ」となる。

さらに「5弦の3フレット」を薬指で押さえる。5弦は開放弦が「ラ」なので、3フレット上がると、「ド」となる。

まとめると、Cのコードを押さえることにより

6弦「ミ」、5弦「ラ」、4弦「レ」、3弦「ソ」、2弦「シ」、1弦「ミ」だったギターの音が

6弦「ミ」、5弦「ド」、4弦「ミ」、3弦「ソ」、2弦「ド」、1弦「ミ」となる。

つまり、左手の指で押さえた音と、押さえてない音がいずれも、「ド」「ミ」「ソ」のどれかになっているのだ。

だから「ドミソ」の和音。これがCのコードということになる。

今回のCコードでは、指で押さえた弦は、「ド」と「ミ」しかないが、3弦の開放弦が「ソ」なので、これが効いて「ドミソ」の綺麗な和音になるわけである。

残りの1弦は、開放弦でやはり「ミ」、6弦も「ミ」のまま。

ギターのコードのからくり

ということは、ギターのコードというのは、「ドミソ」でも「ドファラ」「シレソ」でも何でも、目的とするある和音に対して、その和音を構成する音を、左手の指で適切に押さえることで組み上げましょう、ということなんだそうだ。

目的とする和音を構成する音を、左手の指で押さえた結果、それがコードの形になるということだ。

お兄さんが丁寧に教えてくれた。

つづきは「Cの次はG7のコード」へ

 
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