1曲、弾いてみよう
前回の「難関のFコード」からのつづき。
凄まじいFというコードを習いつつ、救済処置としての「簡易Fコード」を習ったところで、何か1曲弾いてみよう、ということになった。
お兄さんが言うには、
「今までやった3つのコードのことをスリーコードって言って、曲の基本になるコードなんだよ。」
とのことだ。
つまり、CとG7とFのコードを組み合わせれば曲になるという。
実際に、小学校で習う童謡や教科書にある歌は、だいたいこのスリーコードで弾けてしまうんだとか。
例えば、「海」という童謡では、CとG7だけで弾けてしまうそうだ。
「海は広いな」はCから始まって、「大きいな」の「な」でG7になり、またCに戻ってしばらくCで、G7が一瞬来てCで終わる。
あるいは、「ふるさと」という童謡では、Fが加わったCとG7とのスリーコードだ。
「うさぎ」で始まる最初はCで、「追いし」はG7、そしてCに戻ってしばらくして、「こぶな」でF、そのあとCに戻り、G7、Cと続く。
なるほど、この3つのコードが弾ければ曲らしくなってくる。
すぐに弾けないまでも、説明に納得しすぐにでも弾きたくなってきた。
スリーコードで大体の曲が弾ける?
「じゃあ、童謡ならだいたいこの3つで弾けるの?」
と聞いてみると、イエスの答えがお兄さんから返ってきた。
「でもね・・・」とお兄さん。続けて、
「長調の曲だったらね」ということだ。
Cで始める場合は正確には、「ハ長調」だそうだ。
「短調の時はまた違うよ」とのこと。
この何とか長調とか、なになに短調って、苦手だった。
理屈っぽくてよくわからない。
音楽の時間でも、おそらくワースト3ぐらいに不人気の分野だろう。
音楽理論をきちんと勉強すれば理解できるのだろうが、難しい。
なるほど、弾けている気がする
ただ、「長調」が明るい曲で、「短調」は暗い曲、というのはイメージ的に理解している。
お兄さんが言うには「Cで始まる曲はハ長調なんだよ」とのことで、明るいイメージの曲の場合は、このCとFとG7のスリーコードなんだ、ということが少し分かった。
ということは、明るい系の童謡なら、とりあえずこの3つのコードで弾けそうだ。
幼稚園児でも知っている、「チューリップ」や「ぞうさん」などはハ長調だから弾けるだろう。
だいたい、Cでスタートして、途中でFかまたはG7になって、Cに戻ってくる、というパターンが多いような気がした。
いろいろ試してみると小学校の校歌も弾けそうなことに気づいた。
実際に弾いてみるとそれっぽく聞こえたから不思議だ。
CとG7とそして「簡易Fコード」。
なんだか楽しくなってきた。
つづきは「ギターの上達のために」へ
※上達実話を最初から読まれるかたは「ギターを始めたいと思う時」へどうぞ